4月1日より、アフリカ、ケニアで中古自動車ファイナンス事業を手掛ける株式会社HAKKI AFRICA と業務提携し、ビィ・フォアードの中古車を購入する際にローンを組んで購入することが可能になりました。今回は、ケニアでのビジネス事情と新サービスについてご紹介いたします。
アフリカ・ケニアでのニーズ
ケニアは日本の約1.5倍の面積があり、約5,200万人（2019年）の人口となっています。経済の発展は、GDP（一人当たりの名目GDP）は2011年1,055ドル、2020年2,039ドルと200％に近い成長率です。
日本からケニアの輸出では、自動車やバイクなどの輸送機器が5割を占めています。2021年半期のケニア新車販売台数は前年同期比38.0％増となる6,158台、中古車の輸入台数は年間130,000台、うち日本からの中古車輸入数は約70,000台と生活においての現地での車両ニーズや質の高い日本車のニーズが高い事がわかります。アフリカビジネスで中古車輸出をする場合には大きなマーケットと言えるでしょう。しかし、ケニアには中古車の年式などに関わる輸出規制などがあるため、注意が必要です。
（参考：中古車輸出でアフリカビジネスを起業(3) 輸入規則）
一方でアフリカ現地に目を向けると、生活に車両を必要としている人たちにとって車両購入に必要な資金を準備することが大きなハードルとなっています。また、銀行から融資を受ける場合は、条件として正規雇用であることや、多額の頭金を用意する必要があり、多くの人たちがローンを組むことが難しいというのが実状です。ビィ・フォアードでは、日頃より分割払いのリクエストを多く受けたため、銀行から融資を受けられないお客様にも自動車保有のニーズに応えたいという思いで、予てより輸入中古車における融資提供を協業できる銀行や企業との提携を検討していました。その課題を打開できるパートナーとして、HAKKI AFRICAと業務提携を行うこととなりました。
株式会社HAKKI AFRICAについて
HAKKI AFRICAは現地で既にタクシードライバーへの中古車ファイナンス事業を展開しています。途上国のマイクロファイナンスをはじめとする小～中規模の金融機関向けの越境信用パスポートの開発を主な事業とし、未だに18億人いると言われている金融アクセスのない方々に公正で質の高いファイナンスを提供しています。独自に開発した越境信用パスポートやFintech(Credit Tech)を活用し、信用情報が不足している非正規雇用のタクシードライバーに融資を行っており、現在までに550Mケニアシリング以上もの融資申し込みを獲得してきた実績があります。
今回の業務提携により、アフリカ現地の銀行でローンを組めない顧客にも金融サービスを提供できるようになりました。ビィ・フォアードの顧客はHAKKI AFRICAが指定する最低限の支払いを行えば、ビィ・フォアードより車両が発送され、車両を保有しながら、最大5年間の返済期間に現地通貨やモバイル決済サービスを使用して返済を行う事が出来ます。
ビィ・フォアードは、今後も顧客ファーストで中古車輸出を拡大していきます。
アフリカ現地の情報や状況を熟知したサービス
ビィ・フォアードは、世界39か国に100店舗、うちアフリカ16か国に66店舗のエージェントオフィスを構えています。個人での輸出では現地情報やコミュニケーションを得るのは難しいですが、ビィ・フォアードでは現地のエージェントが情報を集約し、日本へ共有してくれています。
アフリカビジネスで中古車輸出を起業する場合には、中古車輸出プラットフォーム「BEFORWARD Marketplace」に商品を出品することで、海外への販売から納品までビィ・フォアードがワンストップで行います。こちらを利用いただくことによりビィ・フォアードが提供するサービスを顧客が利用できるため、各企業で手配対応する工数を減らすことが可能となります。
中古車以外にも自社製品をアフリカに売り出したい場合の輸入規則などもお調べいたします。また、自社製品についてアフリカの市場調査ができる「アフリカマーケットリサーチサービス」も是非お問い合わせください。
※参照元：JETRO ケニア概況・基本統計
