株式会社ビィ・フォアードが運営するアフリカマーケットリサーチでは、ケニアとタンザニアのリサーチ会員に「YouTube」に関するオンラインアンケートを実施しました。
調査概要
調査方法:オンラインアンケートをメールで送信
調査期間:2022年8月11日~25日
調査対象者:ビィ・フォアードリサーチ会員 745名 (ケニア:389名、タンザニア:356名)
現在、YouTubeは世界各国で親しまれており、様々なジャンルの動画を、幅広い世代が日常的に楽しんでいます。
アフリカでは、YouTubeはどのように利用されているのでしょうか?
日本と遠く離れた、アフリカのインターネット環境での利用状況や、どんなジャンルの動画を楽しんでいるのか、今人気のチャンネルなど、今回はその実態を調査しました。
スマホで視聴している人が70%以上


YouTubeを視聴する端末をアンケートしたところ、ケニア・タンザニアともに「スマホ」が 1 位。
ケニアでは 71.1%(276人)、タンザニアでは 80.2%(262人)と、70%~80%ほどの人がスマホを利用してYouTubeを視聴していることがわかりました。
次点はケニア・タンザニアともに「ノートPC」で、二国とも 12 %程の人が視聴しています。
3 位はタンザニアでは「デスクトップPC」3.7%(45人)が続きますが、ケニアでは「テレビ」がランクイン。10%(39人)の人がテレビと回答しています。
2022年1~2月に実施した家電の所有状況に関するアンケートの結果では、タンザニアよりケニアの方がテレビの所有率が少し高い結果であったことから、ケニアではタンザニアよりもテレビの大きな画面を利用して動画を楽しまれている方が多いことが傾向として考えられます。
夜、自宅でYouTubeを楽しむ人が多数


YouTubeを視聴する場所を聞いたところ、ケニア・タンザニアともに1位が「自宅」、2位が「職場」という結果でした。
自宅と回答した方は、ケニア 78.7%(306人)、タンザニア 75%(267人)で二国とも 70%以上。職場と回答した方がケニア 15.9%(62人)、タンザニア 15.7%(56人)で 16%程度。その他、車やバスなどの道中、レストランやバーと回答した方も見られました。


続いて、視聴する場所を「自宅」と回答した方に視聴する時間帯を尋ねたところ、各時間帯にばらつきはありましたが、ケニアでは8pmと答えた方が最多(10.8%)で、タンザニアでは 7 pm(9.4%)、8 pm(9.0%)、9 pm(9.4%)と夕食後の時間帯がボリュームゾーンでした。
夜、自宅で、仕事や学校から帰宅してYouTubeを楽しまれている様子がうかがえます。
気になるネットスピードは?ケニア・タンザニアのインターネット環境


次に、Youtube視聴時のネットスピードについて質問しました。ケニア・タンザニアともに、ほとんどの方が「いつも早く、問題ない」、「時々遅いが、視聴を続けられる程度」と回答しています。
スピードは時々遅くはなるけれど、ほぼいつでも、視聴は可能な状況と言えそうです。
ケニアでは52.6%(204人)約半数の方が「いつも早い」と回答しています。「時々遅い」は46.4%(180人)でした。一方、タンザニアでは「時々遅い」66.9%(236人)、「いつも早い」32.0%(113人)という結果でした。
通信速度の指標、Mbpsの世界ランキングを見ると、日本は 52 位で 42.48 Mbpsなのに対し、ケニアは 100 位で 21.60 Mbps、タンザニアは 97 位で 21.79 Mbpsで、およそ日本の半分となっています。ケニア・タンザニアは日本ほどスピードの速い環境ではないものの、快適なインターネットの通信速度の大まかな目安は 20 Mbpsと言われており、動画視聴のほか、ホームページの参照や地図の閲覧なども問題なく行える環境です。
ケニア・タンザニアで人気のYouTube動画カテゴリとは


最後に、よく見るYoutube動画カテゴリについて質問しました。二国とも共通して「音楽」、「学習」、「ゲーム」、「車」と回答する方が多く、人気があることがわかりました。
そのほか、ケニアでは「ニュース」や「エンタメ」、タンザニアでは「スポーツ」や「映画」などを挙げる方も多くいらっしゃいました。
ケニアではCoke Studio Africa やAfricha Entertainmentといった音楽番組のチャンネルがあります。また、ケニアではOtile Brown、タンザニアではDiamond Platnumzといった現地のアーティストのチャンネルも登録者数が多く、人気があります。
学習に関しては、例えば、ケニアのHackerSploitというチャンネルではサイバーセキュリティに関するトレーニングを無料で視聴できます。ゲームに関してはタンザニアのChamps Venado、車に関してはタンザニアのBongo Driveといったチャンネルがあります。
そのほか、ケニアではNTV Kenyaのようなニュースチャンネル、タンザニアではBONGO NEWS TVといったスポーツチャンネルも人気です。
YouTubeを通して、様々なジャンルの動画が幅広く楽しまれています。
まとめ
今回の記事では、タンザニア・ケニアの「YouTube」に関する調査をご紹介しました。
ビィ・フォアードでは、アフリカの消費者の生の声が聞けるアフリカリサーチサービスを行っております。上記以外にも様々なデータがありますので、ご興味のある方はこちらから無料で資料請求していただけます。
自社調査のデータを引用・転載をご希望の方、アフリカのリサーチにご興味のある方は、お気軽にお問合せください。オンラインアンケート、インタビュー調査、ショップ訪問など、様々なご要望に合わせてプランをご用意いたしております。
参照元:
https://www.speedtest.net/global-index
https://jp.noxinfluencer.com/youtube-channel-rank/top-100-ke-all-youtuber-sorted-by-subs-weekly
https://jp.noxinfluencer.com/youtube-channel-rank/top-100-tz-all-youtuber-sorted-by-subs-weekly
<アンケート回答者データ>
ケニア回答者 389名

タンザニア回答者 356名
