株式会社ビィ・フォアードが運営するアフリカマーケットリサーチでは、ケニアとタンザニアのリサーチ会員に「旅行」に関するオンラインアンケートを実施しました。
前回の「旅行の時期やその目的など」に関する調査に続き、今回は「旅行の期間や検索方法」に関する調査結果をレポートします。
近年、日本では旅行情報の検索〜予約まで、旅行会社の窓口を通さずに自分で旅行関連サイトを使用しオンライン予約をする方が増えています。また、Instagramの様なSNSツールで見つけた素敵な写真がきっかけで旅行先を選ぶ人もいます。では、タンザニア・ケニアの人は旅行をするときに、どの様に情報を検索し、どのくらいの滞在期間で旅行する人が多いのでしょうか?
前編:タンザニア・ケニアの897人に聞いてみた!最新の「旅行」事情(旅行の時期、目的など)
後編:タンザニア・ケニアの897人に聞いてみた!最新の「旅行」事情(旅行の期間、検索方法など)
調査概要
調査方法:オンラインアンケートをメールで送信
調査期間:2022年7月8日 ~7月22日
調査対象者:ビィ・フォアードリサーチ女性会員 897名(タンザニア:443名、ケニア:454名)
旅行先と滞在期間(約90%が国内旅行)
主な旅行先は、タンザニア・ケニア共に約90%が国内旅行でした。
直近の旅行の滞在期間では、タンザニアは1週間以上の滞在をした人が23.8%と一番多いです。さらに数週間〜1ヶ月以上いう比較的長期滞在も24.2%と多く、まとめると約半数(48.0%)の人が1週間以上の長期滞在をしていました。
一方ケニアでは、一番割合が多いのは2泊の28.0%。1泊〜6泊までの比較的に短い滞在をした人の割合が68.4%という結果でした。
前編の「タンザニア・ケニアの897人に聞いてみた!最新の「旅行」事情(旅行の時期、目的など)」での旅行目的調査では、ケニアはタンザニア比べ、休暇目的かつ誕生日などのイベントのタイミングでも旅行を楽しむ割合が多いという結果でした。つまり、そのような特別な旅行や休暇の滞在先は親族や知人の家ではなく、費用のかかるホテルに滞在し、その代わり旅費を抑えるために、滞在期間で調整しているのではないでしょうか。
宿泊施設の検索方法(口コミを参考にする人は50%以上)
宿泊施設の検索方法についてはタンザニア、ケニア共に「家族・友達のおすすめ(口コミ)」が半数以上を占めており、次にホテル予約サイトを使用していました。特に、大きな差が出たのはInstagramとAirbnbでした。
タンザニアでInstagramを使用した人は6.0%でAirbnbは1.6%とあまり使用する人がいませんでしたが、ケニアではAirbnbを使用した人が8.7%、Instagramは1.1%とほぼ真逆の結果でした。これはタンザニアとケニアのAirbnbにある違いが要因だと考えられます。
Airbnb での宿泊登録件数はタンザニア、ケニア共に約650件(2022年12月の週末に宿泊が可能な滞在先件数)とあまり変わりません。しかし、大きな違いは、宿泊施設の地域です。タンザニアではDar es Salaam とArushaの主に2地域のみですが、ケニアでは複数の地域で宿泊施設が登録されています。そのため、Airbnbがより幅広い地域で使用しやすいケニアでの利用割合が比較的に多くなったのではないでしょうか。
旅行計画時の優先条件
最後に、旅行計画時の優先条件について。こちらについてもタンザニア、ケニア共に約40%とコスト重視が一番多く、次に交通手段という結果でした。前編の旅行目的調査結果で、両国ともにビジネス目的と家族・帰省目的が約65%であったことを踏まえると、コストと交通手段を重視している割合が多いことは納得の結果です。
また、タンザニアやケニアは日本のように便利で早く、かつスケジュール通りに運行する新幹線や列車のある地域が限られています。そのため、旅行計画時に交通手段を確認しておくことはとても重要なことです。
まとめ
今回の記事では、タンザニア・ケニアのリサーチ会員の「最新の旅行事情」についてご紹介しました。
ビィ・フォアードでは、アフリカの消費者の生の声が聞けるアフリカリサーチサービスを行っており、これまでに実施した調査結果を10本投稿しております。
上記以外にも様々なデータ調査が可能です。ご興味のある方は、お気軽にお問合せください。
オンラインアンケート、インタビュー調査、ショップ訪問など、様々なご要望に合わせてプランをご用意いたしております。
<アンケート回答者データ>
タンザニア対象者 443名
ケニア対象者 454名