株式会社ビィ・フォアードが運営するアフリカマーケットリサーチでは、ケニアとタンザニアのリサーチ会員に「美容ケア」に関するオンラインアンケートを実施しました。
前回の「美容」への意識に関する調査に続き、「ヘアケア」に関する調査結果をレポートします。
前編:アフリカ女性にとって「美容」とは?美容ケア用品・コスト・購入チャネルの調査結果
後編:アフリカ女性の「ヘアケア」事情。美容室の利用頻度やコストの調査結果
調査概要
調査方法:オンラインアンケートをメールで送信
調査期間:2022年4月12日 ~4月26日
調査対象者:ビィ・フォアードリサーチ女性会員 152名(タンザニア:58名、ケニア:94名)
アフリカ女性が美容室に行く頻度
日本の20-30代女性は「3か月に1度程度」、40-60代は「月に1度」の頻度で美容室に行く方が多いようですが、タンザニア・ケニアの女性はどうでしょうか?
タンザニアでは、「月2~3回」が36.2%、「月に1回」が34.5%でした。
ケニアでは、「月に1回」が56.4%と、半数以上を占めました。
2カ国とも、20-30代の回答者が多く、日本人の同年代と比べると美容室の利用頻度が多いことが見受けられます。アフリカでは、地毛を活かして様々なヘアスタイルをしている女性をよく見かけます。それぞれの好みで個性やトレンドをアピールできるため、アフリカ女性にとっての楽しみであり、美容ケアとして意識されているのではないでしょうか。
美容室にかけるコスト
日本の20~40代女性は、「1~2万円」がボリュームゾーンですが、タンザニアとケニアでは圧倒的にコストが安いことが分かりました。日本のように、最先端で繊細なヘアカット技術が求められないからでしょうか。
タンザニアでは、$1.00~14.99(約135~2,000円)が78%を占めましたが、中でも$10.00~14.99(約1,500~2,000円)の回答が一番多く29%でした。
ケニアでは、$5.00~14.99(約700~2,000円)が58%を占め、その中で$5.00~9.99(約700~1,500円)が多く36%でした。
毎日使うヘアケア用品
タンザニアとケニアでは、オイルを使用する女性が多く見られました。
タンザニアでは、「オイル」が81.0%、スタイリング材として他に利用されているのは、「スプレー」50.0%と、「ジェル」25.9%でした。
ケニアでも、「オイル」の回答が一番多く60.6%で、スタイリング剤はタンザニアと同じく「スプレー」43.6%と「ジェル」27.7%がランクインしました。
オイルは、髪の毛や頭皮の保湿の為によく使われるそうです。日本では最近、濡れ髪(ウェットヘア)が流行っており、髪の毛にツヤを出すためにオイルが使われていますが、アフリカ女性にとっては髪や頭皮への保湿効果が一番高いアイテムのようです。
ヘアケア用品の購入チャネル
前回の美容ケアに関する調査結果と同じように、ヘアケア用品の購入チャネルを聞いてみました。
ほとんどが美容ケアの購入先とほぼ同じで、タンザニアもケニアも、「地元のコスメショップ」の回答が一番多くありました。
タンザニアでは、「地元のコスメショップ」 37.9%の次に、「ショッピングモールのコスメショップ」24.1%が多く、ケニアでは、「地元のコスメショップ」 40.4%の次に、「スーパー」が33.0%でした。
まとめ
今回の記事では、タンザニア・ケニアの女性リサーチ会員の「ヘアケア」についてご紹介しました。
ビィ・フォアードでは、アフリカの消費者の生の声が聞けるマーケットリサーチサービスを行っております。上記以外にも様々なデータがありますので、ご興味のある方、自社調査のデータを引用・転載をご希望の方、アフリカのリサーチにご興味のある方は、お気軽にお問合せください。
オンラインアンケート、インタビュー調査、ショップ訪問など、様々なご要望に合わせてプランをご用意いたしております。
参照データ:美容室に通う頻度や費用の調査
<アンケート回答者データ>
タンザニア対象者 58名
ケニア対象者 94 名