木曜日, 7月 7, 2022

アフリカリサーチ:ケニア・タンザニアで聞いた!「コロナ禍での生活の変化」に関するアンケート

株式会社ビィ・フォアードが運営するアフリカマーケットリサーチでは、ケニアとタンザニアのリサーチ会員に「コロナ禍での2021年の生活の変化」に関するオンラインアンケートを実施しました。新型コロナウィルスの感染拡大による生活への影響をまとめました。

調査概要

調査方法:オンラインアンケートをメールで送信

調査期間:2022年1月14日~1月21日

調査対象者:ビィ・フォアードリサーチ会員 383名

ケニア対象者:199名

タンザニア対象者:184名

コロナ禍で「減った」こと:食事やワークスタイルに変化

● ケニア…「外食」「友達との時間」「収入」が減少

● タンザニア…「友達との時間」「収入」「オフィス勤務」が減少

新型コロナウィルスの感染拡大により、生活の中で「減った」ことを最大3つまで選んでもらいました。

ケニアで1番「減った」と回答が多かったのは「外食」(55%)で、次いで「友達のとの時間」(47%)でした。

「外食」が減ったと回答した人が多い一方で、12%の人が「テイクアウトによる飲食」が増えたと回答しました。近年、ケニアではフードデリバリーサービスも充実していて、日本でも馴染みのあるフードデリバリーアプリUber Eatsや、ナイロビに6店舗展開するドミノピザのデリバリーなどが利用されています。日本と同様に、ケニアでも外食の機会が減るとともに、こうしたフードデリバリーサービスやテイクアウトを活用する習慣が増えてきているようです。

3番目に「減った」と回答が多かったのは「収入」(46%)で、次いでオフィス勤務(40%)が挙げられました。

2020年7月にケニア政府はロックダウンを実施し、大都市間での移動や大規模集会は制限されるなど、アフリカでは比較的厳しい政策がとられました。ケニア国家統計局によると、2020年に75万の職が失われました。それを反映するように、人々は「収入」の減少を実感しているようです。(*1)

タンザニアで1番「減った」と回答が多かったのは、「友達との時間」(58%)と「収入」(58%)でした。次いで、「オフィス勤務」(35%)という結果になりました。

2021年3月頃まで、タンザニア政府はタンザニアにおけるコロナウィルスの存在を否定し、制限や政策はほとんど実施されませんでした。2021年3月に現在のサミア・スルフ・ハッサン大統領が就任してから、ワクチン接種などの政策が開始されましたが、他国と比較するといまだに厳しい政策は行われていません。それでもやはり、「オフィス勤務」や「友達との時間」が減るなど、人々の生活様式には徐々に変化が見られるようです。

コロナ禍で「増えた」こと:オンラインでの活動が活発に

●ケニア…「家族との時間」「在宅勤務」に次いで、「ネットショッピング」が上位に

●タンザニア…「家族との時間」「在宅勤務」に次いで、「メディアの活用」が上位に

新型コロナウィルスの感染拡大により、生活の中で「増えた」ことを最大3つまで選んでもらいました。

ケニアでは、「家族との時間」が増えた(67%)という回答が最も多い結果となりました。「在宅勤務」が増えた(62%)ことが大きな要因と考えられます。次いで多かったのが、「ネットショッピングの利用」(46%)、「メディアの活用」(39%)でした。

Statistaによると、ケニアでは最も利用されているオンラインショッピングプラットフォームは「Jumia」で、18歳~35歳の80%が利用したことがあると示しています。Jumiaはナイジェリア発のEコマースサイトで、アフリカ11か国に進出しています。2番目に利用されている「Kilimall」は18歳~35歳の36%が利用したことがあり、こちらはナイロビ発のEコマースサイトです。(*2) 先日、Googleを傘下にもつ米Alphabetが過去最高の売上を発表しましたが、デジタル化が急速に進むアフリカでも、コロナ禍での「おうち時間」の増加により、さらにオンラインショッピングの利用が加速しそうなことが見てとれます。


ケニア同様、タンザニアでも「家族と過ごす時間」(68%)、「在宅勤務」(55%)の回答が1位・2位にランクインしました。行動制限などの政策が比較的緩やかなタンザニアでも「在宅勤務」が増え、「家族と過ごす時間が増えたことが伺えます。次いで多かったのが、「メディアの活用」(47%)、「ネットショッピング」(33%)でした。では、どのようなメディアの活用が増えたか、次の質問で聞いてみました。

活用の増えた「メディア」、一番利用したものは?:オンラインメディア

● ケニア、タンザニアともに「オンラインメディア」や「テレビ」の活用が多い

● 無料のテレビ放送よりも、衛星放送などの有料チャンネルが人気



ケニア、タンザニアともに一番活用されているメディアは「オンラインメディア」でした。
「貧困」のイメージが持たれることが多いアフリカですが、この10年でスマホが普及し、SNSやニュースサイトなど、オンラインメディアの需要が増えています。コロナ禍で「おうち時間」が増える中で、需要が加速していることが伺えます。タンザニアの大手携帯キャリアTigoやVodacomは、WhatsApp・Facebook・Instagram・TwitterなどSNSのみにデータ通信利用が可能な「ソーシャルプラン」や、YouTubeのみに利用が可能な「動画プラン」を提供しています。1日50円程度でこのようなプランが利用できるため、必要なときだけ少額を課金して利用するアフリカの若者にニーズがあるようです。
 
次いで活用が増えたメディアとして、「テレビ(有料)」、「映画」、「テレビ(無料)」がランクインしました。
有料のテレビチャンネルとしてアフリカで人気なのが、南アフリカ発の衛星放送「DSTV」です。ヨーロッパのサッカープレミアムリーグや、アフリカで人気のドラマ、海外ドラマ・映画、アニメなどが放送されています。各国のロックダウンなどの影響により、DSTVの2021年チャンネル登録者数は前年比7%増加し、2000万人を超えています。(*3)

まとめ

今回の記事では、ケニアやタンザニアのリサーチ会員のコロナ禍における生活の変化をご紹介しました。コロナ感染拡大とその政策などの影響によるライフスタイルの変化は、アフリカでも見られるようです。

ビィ・フォアードでは、アフリカの消費者の生の声が聞けるアフリカリサーチサービスを行っております。上記以外にも様々なデータがありますので、ご興味のある方はこちらから無料で資料請求していただけます。

自社調査のデータを引用・転載をご希望の方、アフリカのリサーチにご興味のある方は、お気軽にお問合せください。オンラインアンケート、インタビュー調査、ショップ訪問など、様々なご要望に合わせてプランをご用意いたしております。

<参考文献>
*1 BBC News “Kenyans find rural lifeline after Covid city exodus”
*2 Statista “Kenyans find rural lifeline after Covid city exodus”
*3 News24.com “DStv’s owner coins it during the pandemic, grows to 20.9m subscribers”

今村 蓉子
今村 蓉子
アフリカはじめ世界に月間1万2千台の中古車を輸出する㈱ビィ・フォア―ドのデジタルマーケティング部・チームマネージャー。 大学在学時にケニアを訪れた際、そのエネルギーに魅了され、アフリカに必ず戻ってくると心に決める。貿易会社を退職後、青年海外協力隊としてタンザニアの田舎でコミュニティー開発に携わる。 ビィ・フォアードでは、アフリカ各国で提携している現地エージェントの人材育成やシステム改善、アフリカ内陸国への輸送を行うデリバリーサービスの開拓、ビィ・フォアードの広告塔として世界各地で代理販売を行うビィ・フォアードサポーターズ(会員20万人)の立ち上げ、オンライン集客などに従事する。

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