木曜日, 6月 30, 2022

東西アフリカの最新EC事情ーB2B/B2C/C2C ECの実態ー

急速に発展するアフリカ域内のeコマース市場。リサーチ*によると、アフリカのEC市場規模は2023年には$30billion (約3兆2000億円)を超えると言われています。そんな成長が見込まれる市場ですが、現状はどうなってるのでしょうか。アフリカのEC市場は、2012年にナイジェリアで設立されたJumiaを発端に、近年B2B向けのECや産業別のECが生まれています。

以前、「越境EC活用でアフリカ進出!ー消費者向け越境ECの取引実態ー」の記事でアフリカでの越境EC事情をご紹介しましたが、今回はアフリカ域内の国内ECトレンド情報をお届けします。

アフリカのB2C向けECの先駆け:Jumia

アフリカ最大級のB2C向けECであり現在ナイジェリアだけでなくケニアやウガンダ、南アフリカなど合計11カ国で展開しているJumia。一時期Jumiaは、ホテル予約サイトのJumia Travelなど多角的に展開していました。現在一部は撤退したものの、ナイジェリアやケニアなどではC2C ECのJumia DealやJumia Foodsは未だに提供されています。2019年にアフリカのスタートアップでは初めてニューヨーク証券取引市場でIPOを果たしました。株価は下落向にありますが、2021年のQ1にはGMVUSD330m(約360億円)前年度比20%増**を達成しています。季節ごとに、Black FridayやTech Weekというスマートフォンやパソコンのセールなど活発に販促が行われています。

医薬品特化のEC:Mydawa

Jumiaの取り扱い商品項目は幅広く家電から洋服まで様々ですが、業界特化のECも出現しています。2017年に設立されたケニアのMydawaは、医薬品特化のオンライン薬局です。マスクやボディクリームなどの消費財やOTC医薬品を取り扱っており、JumiaのようなECと同様オンラインで商品購入が可能で、デリバリーも行ってくれます。支払い方法は、クレジットカードだけでなくM-pesaなどのモバイルマネーも対応しています。驚くべきことに医師の処方箋が必要な処方薬も購入可能のようです。内部のオペレーションがどのようになっているかは不明ですが、サイト上で処方箋をアップロードし承認されると購入できます。

農家と小売をつなぐケニアB2B向けEC:Twiga Foods

B2C向けECだけでなくB2B向けのECも注目されています。Twiga Foodsは、ケニアで設立されたスタートアップで、農家とベンダーを繋げるサプライチェーンプラットフォームを提供しています。ベンダーは、モバイルアプリ上に出品されている農産物を入札し、競りで購入できます。価格が確認されたらTwigaがベンダーまで商品を配達します。このサービスが伸びた背景には、農家と小売業者などのベンダーとの取引の非効率性にあります。以前は、農家とベンターとの間に、Middle Manと言われる仲介業者が何人も存在したため、小売価格の高騰につながっていました。そこで、仲介業者を削減し農家と直接やり取りできるようにしたことで、消費者にとっては商品が安くかえ、ベンダーにとっては仕入れが効率化され、農家にとっては販売価格を高く設定できるという三方良しが実現しました。

アフリカ最大級ののC2Cマーケットプレイス:Jiji

最後に洋服から仕事、自動車まで取り扱うアフリカで最大のC2CマーケットプレイスJijiをご紹介します。Jijiは、ナイジェリアやケニアなど5カ国で展開しアフリカの会社かと思われがちですが、母体はウクライナにあるGenesis Technology Partnersという会社です。アフリカでC2C取引は詐欺等の可能性がある印象がありますが、実際に利用してみると意外に便利。ほしい商品があれば、出品者に直接連絡でき、価格交渉やデリバリー日程の設定等をします。購入後に購入者がサイト上で出品者のフィードバックを送ることができ、レビューの悪い出品者が事前にわかるようになっています。そのように相互監視の仕組みがあり、詐欺取引が避けられるため、ユーザが安心して利用できます。実際に筆者もナイジェリアで家電の購入に利用しましたが、翌日に配達されJumiaよりもはやいデリバリーに感動しました。他にも、生協のような共同購入プラットフォームのTushopや、消費財等を扱うB2B向けプラットフォームのWasoko (旧Sokowatch) など、アフリカのEC市場には様々なプレイヤーが存在しており、今後も注目です。

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さて、今回はアフリカ国内のECをご紹介しましたが、日本から商品をアフリカに展開したいという方向けに、BE FORWARDでは月間6,000万PV、アフリカで最も知名度のある日本企業BE FORWARDのWebサイトに、御社のバナー広告を掲載できるサービスを提供しています。0からサイト構築をするよりまず市場の反応を見たい、詳しく話を聞きたいなど、ご興味のある方はこちらからお問い合わせください。
参照元:
*https://techcabal.com/2022/03/26/kloud-commerce-wants-to-be-the-operating-system-for-direct-to-consumer-retail-in-africa
**https://seekingalpha.com/article/4493654-jumia-best-quarter-yet-but-question-marks-remain

青木 文
青木 文
ナイジェリア在住。ナイジェリアでSaaS事業の立ち上げ後、現在はフィンテック関連企業の事業開発に従事。

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