日曜日, 7月 3, 2022

アフリカ最新ビジネストレンド:アフリカのサブスクリプションサービス事情

音楽配信や動画配信など、サブスクリプションサービスは日本でも多くの人の日々の生活の一部として浸透しています。この比較的新しいサブスクリプションサービスというビジネスモデルは、アフリカでは浸透するのでしょうか?今回は、現在展開しているサービスの現状や将来性についてお伝えします。

定額配信サービスを享受する環境

日本だけでなく世界的に人気のある動画配信サービスNetflixは、アフリカ諸国では 2021年時点で260万人が利用しており、2026年には580万人に達すると見込まれています。また、スウェーデンの音楽配信サービスSpotifyもアフリカの40以上の国でサービスの利用が可能で、若い世代を中心に人気を集めています。

世界的にも人気な定額配信サービス、サブスクリプションサービスのビジネスモデルはアフリカでもすでに多くの人に利用されており、今後も成長が見込まれます。

大手のサブスクリプションサービスの利用が加速する一方で、低価格でのサービス展開の実現や独自のアイデアで成功を収めている企業もあります。

今回は、近年成功を収めたナイジェリアとタンザニアのサブスクリプションサービスの最新情報をお伝えします。

ナイジェリアの最新情報

人口や気候変動による食料品価格高騰を解決に導く取り組み:Grocedy

ナイジェリアでは急激な人口増加や気候変動による干ばつなどの影響から、食料品の価格高騰が問題になっています。2020年から2021年にかけて食料品の価格が15%~25%上昇し、低収入の家庭の家計はひっ迫しました。そんな中、食料品販売会社Grocedyは、米や豆、キャッサバといった主食となる食べ物をひと月9,000ナイラ(約21USD)という低価格から提供するサブスクリプションサービスを提供しています。このサービスは、便利さというよりもナイジェリアの消費者の食費の節約を支えることを目標に掲げ、小規模の農家から直接買い付けることで余計なコストを省き、低価格での提供を実現しています。

ユーザーのニーズをとらえた独自のサービスを展開:Boomplay

そのほかにも、ナイジェリア発のサブスクリプションサービスではBoomplayが成功を収めています。Boomplay は2015年にナイジェリアで設立、アフリカ地域内で流行している楽曲の提供から始まり、Universal Music Groupなど大手の音楽会社との契約により楽曲数を拡大し、現在ではアフリカで500万人以上ものユーザーに利用されています。音楽配信だけでなく、最新ニュースの配信、コミュニティ内でプレイリストの投稿やメッセージのやり取りを行えるなど、独自のサービスを積極的に展開したことで人気が高まりました。

定額システム vs Pay as you go (PAYG) システム

サブスクリプションサービスの料金の支払いに関しては、Pay as you go (以下PAYG)システムが向いている場合もあります。多くのサブスクリプションサービスが使用量に関わらず月単位で定額を支払うシステムを採用しているのに対し、PAYGシステムとは使用した分だけを支払うビジネスモデルです。

アフリカの場合、所得格差が大きく、安定した雇用や状況が改善している地域もある一方、そうではない地域では依然として低い収入や収入が安定しない家庭も多くあるのが現状です。安定した収入を得ている層には定額のサブスクリプションサービスの展開が望めますが、不安定な層にはPAYGシステムが好まれるでしょう。

扱う商品やサービスの内容、展開する国や地域などにより、状況は様々です。アフリカへの進出や販路拡大を考える際には、ターゲットとする地域や対象となる層を決める必要があります。そのための調査に、弊社サービス、BE FORWARDアフリカマーケットリサーチサービスをぜひご利用ください。御社の商品やサービスがどの層にフィットするのか、最適なビジネスモデルや効果的な戦略を立てるお手伝いをします。

続いて、日本企業との協業のサブスクリプションサービスで成功を収めたタンザニアの一例をご紹介します。

タンザニアの最新情報

エアコンの普及と環境負荷の低減を実現:Baridi Baridi

日本のダイキン工業株式会社は、タンザニアの電子サービス企業WASSHA株式会社と合同で新会社「Baridi Baridi株式会社(バリディバリディ)」を設立し、ユーザーが日・週・月ごとに使用料をスマートフォンで支払うことで、エアコンを使用したいときだけ使用できるサブスクリプションを事業化しました。

現在、タンザニアでは、省エネ性能が低いノンインバーターのエアコンが普及しているため、エアコンユーザーは高額な電気代を支払っています。また、サービス業者の据え付けや修理の技術が未成熟で、トラブルが解決できないケースも多くあります。耐久性に優れ、高効率のインバーターエアコンを普及させることは電気代やトラブルの削減にもつながり、従来エアコンを購入できなかった所得層の人々にもエアコンが普及する可能性があります。

また、エアコンの有無が集客や客の滞在時間に影響を与える小規模店舗などで大きな需要があり、日ごとの支払いもできるため営業日だけ使用してその分の料金を支払うことも可能で、ユーザーにとって無駄なく使いやすいサービスです。導入するエアコンは温暖化係数の低い冷媒を使用することで環境負荷を低減し、環境問題にも貢献しています。

エアコンで有名なダイキン工業の空調技術とWASSHAのモバイルマネーを経由した料金回収技術を融合して生まれた新しいサービスです。自社のサービスのみで展開するのではなく、現地のアフリカ企業の強みを生かした協業からビジネスを展開し成功した一例とも言えます。

まとめ:アフリカでビジネスを展開するためには?

今回は、サブスクリプションをテーマにアフリカの現状をお伝えしました。

アフリカでのビジネス展開を考える際には、最適なシステムや顧客のターゲット層などをリサーチし、効果的な戦略を考える必要があります。

BE FORWARDは15年間でアフリカだけでも56の国と地域に販売実績があり、アフリカでの知名度とネットワーク、独自の輸出経路を持っており、それらを生かしたサービスを展開しています。弊社は、アフリカ進出のための調査「マーケットリサーチサービス」、アフリカの企業や個人にリーチする「バナー広告サービス」、商品や物資の輸送には「海外輸送サービス」など、幅広い内容でアフリカへのビジネス進出をサポートします。ご興味を持たれるものがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

参照元:
https://www.statista.com/statistics/1263475/number-of-netflix-subscribers-in-africa/
https://www.grocedy.com/
https://www.boomplay.com/
https://www.daikin.co.jp/press/2020/20200616

浅見 佳
浅見 佳
大学時代バックパッカーとして各地を旅行したことから海外に興味を持ち、2017年に世界一周旅行を経験。訪日外国人へのインタビュー番組のラジオパーソナリティ、海外大学進学に関するイベント運営、貿易事務や翻訳など海外と携わる仕事を幅広く経験。現在は、中古車輸出販売で世界から注目を集める㈱ビィ・フォアードのデジタルマーケティング部にてオンライン集客などに従事。

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