土曜日, 6月 25, 2022

ラストワンマイルの課題:アフリカの郵便事情「郵便ポストがない家に荷物を送る方法」

年々、オンライン市場はその規模を大きくし、今では世界中にある多くのものをオンラインで簡単に購入ができるようになりました。特に日本では流通網が整備されているため、ほとんどの地域で即日配達や翌日受け取りも可能でとても便利です。

しかし、世界にはまだ「自分の家に郵便ポストがない人」や「自分の家の住所がない人」がたくさんいます。では、どうすればアフリカに住む人たちに荷物を送り、受け取ってもらうことができるのでしょうか?

今回は物流の課題であるアフリカでのラストワンマイル問題(郵便事情)や改善への取り組み・サービスなどについて紹介します。

荷物を郊外に送る方法:Post Office Box(私書箱)を使用

アフリカの一部の地域(特に農村部)ではまず、個人宅に特定の住所がありません。そのため、相手先に荷物を送る場合は、郵便局に設置されている私書箱「Post Office Box (P.O. box)」を使用します。

P.O. boxとは、郵便局の敷地や建物内にたくさん設置されているロッカー(ボックス)の一つで、一つ一つに鍵がついています。使用するためには月間・年間使用料を払い、専用のボックス番号をもらう必要があります。

セネガルの例:
年間使用料金(P.O. boxの値段はボックスの大きさや地域により異なります。)
個人:5,000~10,000 FCA/年 (約1,000円~2,000円)
団体・組織:25,000FCA/年 (約5,000円)
企業:60,000FCA/年 (約12,000円)
(参照元:lapost Senegal)

しかし、セネガルでは50%が平均月収約7万円以下であるため、P.O. boxの使用料金は大きな出費になります。そのため、個人でP.O.boxを使用する人は少なく、どちらかというと団体・組織、会社で契約した一つのボックスを皆で共有して使用する方が多いです。私もセネガルに住んでいた時は職場が契約しているP.O. boxを使用していました。

荷物は、配送相手の名前、そして相手先の地域とその地域内のボックス番号(P.O. box番号)宛に送ります。そうすることで、荷物は指定された番号のボックス内に届けられます。

しかし、荷物は届き次第必ず郵便局の人が個別に連絡をくれというサービスがあるわけではないため、自ら問い合わせをして都度確認をする必要があり、少し不便なところはあります。

そのため、このようなアフリカの郵便事情を踏まえ独自の配送サービスを構築した会社もあります。それが「Mpost」です。

ラストワンマイルへの挑戦:アフリカでも荷物を自宅まで配送する新サービス「Mpost」

ラストワンマイルとは、「最終拠点からお客様(エンドユーザー)に物・サービスが到達する物流の最後の接点」のことです。近年、オンライン市場の拡大に合わせてこのラストワンマイルの改善に取り組む事業者が多くいますが、特にアフリカ市場は課題がまだ多く、ラストワンマイル問題はまだ改善できていません。

そのため、ラストワンマイルを改善するために例えばよりエンドユーザーに近いギリギリのところまで配送をし、ラストワンマイルを縮める取り組みなど、様々な工夫を行う事業やサービスがあります。
その一つが2016年に創設された「Mpost(Mobile Post Ofiice)」で、ケニアを拠点に活動するスタートアップ企業です。

当初、ケニアでは人口の95%以上が住所を持っておらず、上記で紹介したような共有のP.O. boxを使用する人が多数でした。そのため、郵便物を他人に見られる、持ち去られる、または重要書類が届いた際でも通知がないため、気づかず放置してしまったなどの様々な課題がありました。そこで、Mpostはケニアでは携帯保有率が100%という強みに目をつけ携帯電話を使用した「仮想住所登録サービス」を生み出し、個々人への郵送を可能にしました。

Mpostのサービスは携帯電話を持っている人であれば誰でも簡単にサービスを利用することができます。

Step 1: Mpostサービスに携帯電話を登録し利用料金を支払い。 (年間300KES/約300円)
Step 2: Mpost上で該当する地域の郵便番号やGPSを指定し、自分の仮想住所を設定。
Step 3: オンラインショッピング商品や荷物の受け取り場所として仮想住所を使用。
Step 4: 指定した仮想住所で荷物の受け取り。

さらに、荷物が配送された場合はSNSを通じて受取人に通知が来るため、すぐに気づくことができ、これまでのように重要書類の見逃しや、再配達の問題などが起こらないようにも工夫されています。
(参照元:Mpost)

アフリカに荷物・小包を送りたい方にオススメのサービス

このようにアフリカには現地の配送事情を踏まえた日本と異なる配送手段があります。特に一番課題となる「ラストワンマイル」の課題はまだ大きく、例えば世界規模の大手オンラインショップでも「アフリカへの商品配送に苦労している」ということです。

BE FORWARDには過去15年以上のアフリカでの流通実績をいかした「海外輸送サービス」があり、これまでにも様々な商品配送のお手伝いをしてきました。様々な配送手段や経路からお客様に最適な配送手段をご提案させていただきます。また、配送をするための準備として現地情報を希望される方には「アフリカマーケットリサーチ」のサービスもご用意しています。少しでも海外発送に不安のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

白石 唯
白石 唯
青年海外協力隊として西アフリカ・セネガルでWFPの実施する学校給食の運営改善や女性団体事業支援活動などに取り組み、帰国後は株式会社ビィ・フォアードのデジタルマーケティング部に入社。世界に20万人以上の登録者(ファン)がいるSUPPORTERSプログラムでの販売促進活動、BE FORWARD YouTubeチャネルやFacebook/Blogなどによる新顧客へのブランディング・アプローチ/集客などを行なっている。

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