アフリカ進出を検討する際に、やはり現地のパートナーやメンバーの採用はかかせません。彼らの持つ現地のネットワークがあるからこそスムースに事業を進められることもあります。現地の状況の共有や、日本と現地のコミュニケーションなど、重要な役割を担える人材が必要になることがありますが、実際にどのように見つけたらいいのでしょうか?現地のコンサルティング会社に依頼するという手もありますが、自社で採用をする方法もあります。
そこで、今回はアフリカ諸国での採用手段をご紹介します!
現地の求人サイトを利用する。
まず、手軽に候補者に会ってみたい場合は現地のローカルメディアを利用することができます。日本だと、様々な媒体があり、業界や業種特化の求人サイトもありますが、アフリカではまだまだ求人サイト数は多くありません。また、ユーザーインターフェースも使いにくいものが多いです。しかし、アフリカの多くの国では失業率が高いためか、一度求人を投稿すると100件以上の応募がくることもしばしばあります。
例えば、ケニアは東アフリカの中でも最も求人サイトが多く、BrighterMonday, MyJobMag が一番よく使われているそうです。他にも欧州発のスタートアップのFuzuなどもあります。お隣タンザニアでは、JobwebTanzaniaやクラシファイドサイトですがZoomTanzaniaも利用されています。
西アフリカのナイジェリアやガーナではJobbermanが有名で、ナイジェリアではHotNigeria、ガーナではJobwebGhanaという媒体があります。無料で投稿できるサイトもありますが、有料の媒体の価格帯は各社似たような設定で1求人投稿あたり$20ほどです。
前述の通り、失業率が高いため、各国の求職者は運試しの感覚で求人に応募することもあり、希望する条件に全く合わないような人材からの応募もあることがあります。しかし、まず人に会ってみたいという場合には、現地の求人サイトの利用が一番速く候補者に会える可能性があります。
採用エージェントを利用する。
また、各国の採用エージェントも利用できます。採用エージェントを利用すると、採用エージェントから条件に合う経歴や給与価格の候補者のレジュメを送付され、面談したい場合にはエージェントが面談設定や候補者とのコミュニケーションをリードしてくれます。多くの場合、採用決定後にコミッションが発生し、コミッションは国やポジションによって違いますが8%から15%あたりが相場です。
エージェントによって違いますが、入社後3ヶ月まではリプレースが可能な場合もあります。求人サイトを利用するより手間はかからないこともありますが、実際に利用してみると、提示した条件に合わない候補者を紹介されたり、返信が遅く時間がかかったりします。また、採用エージェントによって対応の差が激しいため、評判の良いエージェントを探すことが重要です。
リファラルから採用する。
求人サイトの利用や採用エージェントをご紹介しましたが、リファラル採用がアフリカ各国では一般的です。既に雇用している従業員や知り合いに求人情報を提供して、彼らのネットワークを利用して適当な人を紹介してもらうこともできます。既存従業員や知人から紹介してもらうことで、バッググラウンドチェックの手間が省けたり、入社後のリテンションの向上が見込まれます。
例えば、ケニアやナイジェリアのメーカーでは、営業チームを組成し営業マンを採用しローカルマーケットで商品を販売しています。彼らは金銭を扱う仕事ですが、横領などの問題が発生するそうです。そうしたリスクを軽減させるため、リファラルでしか採用しないという雇用者もいます。
万が一横領が発生した際にその紹介者の連帯責任にするルールを設けるなどすると、相互監視作用が働きリスク削減につながるそうです。また、バックグランドチェックが不十分だと、入社後に問題が発覚することがあります。例えば、ナイジェリアではコロナウイルス拡大後にリモートワークが可能な会社が増えました。
そこで、リモートでのポジションでフルタイムの従業員を雇用したが、他にもフルタイムの仕事を掛け持ちしていたことが入社後に発覚したケースもあるそうです。そういった問題を避けるためやカルチャーフィットの観点から、リファラル経由での採用はアフリカでは特に重要です。
BE FORWARDのアフリカ進出サポート
さて、現地でメンバーを採用する際の主要手段をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
人を最初から採用するのはリスクだが、アフリカ進出に興味がある。人を採用する前にマーケットのニーズを現地の人に直接聞いてみたいなどのご要望がありましたら、ぜひお問い合わせください。
BE FORWARDでは、アフリカ進出に興味がある日系企業様向けにアフリカのマーケット調査や、アフリカ進出サポートを行っております。