アフリカでは多くのEC(Eコマース)サービスができ、消費者向け取引を中心に活用されています。
近年では、国をまたぐ取引ができる越境ECサービスも登場しています。
米国貿易局の報告によれば、アフリカでECサービスを利用する消費者の数が、2025年には5億人を超える見込みです。
ECサービスを使う消費者は1年あたり平均で17%増加し続けており、アフリカにおいてEC市場が急拡大している様子がうかがえます。
越境ECができると、現地に実店舗がなくても日本の商品を出品できるようになります。
アフリカ現地の人々へ、日本製品をより届けやすくなるでしょう。アフリカへのビジネス進出を考える上で、越境ECの発展は追い風です。
この記事では、アフリカでのECビジネスに興味をお持ちの方へ、下にあげた内容を説明します。
・アフリカでの越境ECがなぜ魅力的なのか
・おすすめの越境ECはどこか
・越境ECへ進出する前に何を調査すべきか
おすすめのECプラットフォームとともに、アフリカ越境ECのサイト訪問者数ランキングもご紹介します!
アフリカ越境ECで自社の商品を届けたいとお考えの方、ぜひこの記事を最後までご覧ください。
アフリカでの越境ECはなぜ魅力的なのか?
アフリカにおける越境ECビジネスが魅力的な理由として、以下の2つをあげます。
・インターネット・モバイル決済環境が整備されつつある。
・アフリカでの越境ECの取引額とユーザー数ともに増加している。
これら2つの事情について、詳しく説明します。
インターネット・モバイル決済環境が整備されつつある
アフリカでは、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末が広まり、通信ネットワーク網の整備も急速に進んでいます。こうした情報インフラを活用し、国ごとにモバイル決済環境も整いつつあります。
アフリカにおける越境ECのために必要となるインフラ整備の状況を、データをもとにご紹介します。
まず、モバイル端末の所有率が高まってきました。
アフリカ全体で、2023年には国民100人当たり92.3個の携帯端末を所有していると報告されています。2018年には100人当たり75個のモバイル端末を所有していました。ここ最近の5年間で2割以上、所有率が高まっています(ITU、2024年)。
その結果、アフリカでは、携帯端末を用いてインターネットにアクセスする比率が高いです。
2024年1月時点で、アフリカ地域では、74%近くのWebアクセスが携帯端末によるものでした。
一方で、世界平均ではWebアクセスの59%が携帯端末による通信です。
2040年にはアフリカにおけるインターネットアクセスのほぼ全てが、モバイル端末からの通信になると予測されています(米国貿易局レポート)。
ネット通信の多くがスマートフォンや携帯端末によるところが、アフリカ社会の特徴と言えます。
越境ECの取引額・ユーザー数ともに増加している
通信環境の整備と携帯端末の広まりによって、アフリカでは多くのECサービスが登場しています。
その結果、アフリカでは越境ECの取引額やユーザー数が急増しています。
米国貿易局の調査によると2025年には、アフリカEC市場の利用者数は5.2億人ほどとなる見込みです。2020年時点では利用者が2.8億人ほどでした。わずか5年の間に、ECサービスを使う消費者が80%近く増えると見込まれています。
ユーザー数の急増に伴い、アフリカにおけるEC市場での取引額も大きく伸びています。
JETROのレポートによると、2020年のアフリカEC市場での取引額はおよそ200億ドルです。
日本円に換算すると3.2兆円以上の金額に相当します。2025年には、アフリカのEC市場規模は407億ドル(およそ6.5兆円)に達する見込みです。
アフリカでのECサービスは急速に成長しており、今後のさらなる発展が期待できます。
アフリカ越境ECの訪問者数ランキングを紹介!おすすめのプラットフォームは?
勢いのあるアフリカ越境ECですが、具体的にはどのようなサービスがあるのでしょうか。
また、それぞれのECサービスにはどのような特徴があるのでしょうか。
まず、アフリカにおけるECサービスを、ECサイトへの訪問者数が多い順にランキング形式で紹介します。
| ECサービス | 月あたりECサイト訪問者数(単位:100万人) |
| Jumia | 32.0 |
| Souq (Amazon) | 10.0 |
| Takealot | 10.0 |
| Konga | 3.0 |
| bidorbuy | 1.5 |
| Kilimall | 0.5 |
サイト訪問者数が多い越境ECには、潜在的な顧客がたくさんいると考えられます。
上で紹介したランキングにあがっているのは特に訪問者数が多いECサービスです。
アフリカにおける越境ECプラットフォームとしておすすめできます。
ランキングで紹介したものを中心に、アフリカでおすすめできるECプラットフォームを詳しくご紹介します。
Jumia

Jumiaは、ナイジェリアで立ち上がったアフリカ最大手のECサービスです。
現在は越境ECであるJumia Globalを通じて、アフリカ11カ国でサービスを提供しています。
Souq(現在はAmazon.eg)

Souqはエジプトで始まったECサービスです。SouqがアメリカのAmazon社により買収されたため、現在はAmazon.egという名称で運営されています。
基礎となるシステムはAmazonのもので、日本人から見てもなじみのある外観です。日用品から電化製品や衣類まで、取り扱い品目も充実しています。Amazon Primeなど、Amazon社が提供しているサービスも共通して扱っています。
売上高も増え続けており、エジプトの市場をリードしている越境ECサービスです。
takealot

takealotは、南アフリカで最大の売り上げを占めるECサービスです。
取り扱っている商品のジャンルは幅広く、多くのユーザーがサイトを訪ねています。
Canonなど日本製品の取り扱いがあることもわかります(2024年7月10日現在)。
Konga

Kongaは主にナイジェリアで活動している、まさに発展している最中の越境ECサービスです。
KongaはECで様々な商品を取り扱っているのはもちろん、ECに関連の深い別サービスも運営しています。たとえば、オンライン決済サービスとしてKongaPayを提供しています。KongaPayを使えば、クレジットカードや銀行口座は必要ありません。Kongaでの支払いを含む、さまざまな決済をモバイル端末で簡単に進められます。
自社での独自の流通体制を、Konga Logisticsという輸送サービスにより整えています。
Kongaで取引した商品の発送や返品をスムーズに進められます。
bidorbuy(現在はBob Shop)

Bob Shopは、電化製品やファッション、家庭用品など、幅広い分野の商品を提供しているECサービスです。南アフリカを中心にサービスを展開しています。
以前はbidorbuyという名前でしたが、2022年に会社合併により名称がBob Shopへ変わりました。
Bob Shopでは販売者向けの登録作業が簡単にできるようになっています。小規模な販売業者であっても、オンラインのマーケットプレイスとしてすぐに商品の取引ができるシステムです。
Zando

Zandoも南アフリカにおける大きなECサービスの一つです。2024年4月には、”Zando Global”として越境ECサービスも開始しました。
衣料品などのファッション系の商品を中心に提供しています。アディダスやリーバイスなど国際的なブランド商品も手がけており、さまざまなニーズに応えるECです。
無料での返品制度もあり、安心してファッションアイテムを購入できる仕組みになっています。
KiliMall

KiliMallは、ケニアで始まった越境ECサービスの一つです。
現在はケニアだけでなく、ウガンダやタンザニアの計3か国で展開中です。
電化製品やファッション、家庭用品などを、幅広い種類にわたり安価に販売しています。
他の地域と比べると、アフリカ東部ではECサービスが少ない傾向にあります。
ケニアではJumiaに次いで、お気に入りのECとしてあげられることが多い印象です。アフリカ東部における越境ECとして、存在感を発揮しています。
●関連記事:円安の今こそチャンス到来!?アフリカでの越境ECの魅力について解説
番外編:BE FORWARD

弊社、BE FORWARD(ビィ・フォアード)もアフリカで越境ECサービスを展開しています。
車両や自動車部品販売のプラットフォームを持ち、現地エージェントや船会社と協力しながら、日本やシンガポールなどからアフリカへの中古車輸出販売を行っています。
全世界向けにサービス展開していますが、アフリカをメインの販売先としており、現地での高い知名度があります。
「ビィ・フォアード マーケットプレイス」では、上記プラットフォームでの代理掲載販売を承っております。ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
アフリカ越境ECへ参入する前に調査すべき内容
アフリカ越境ECサービスで商品を販売する際には、念入りな調査が必要です。
アフリカ越境ECでの販売がうまくいくために、事前にすべきリサーチを3つ紹介します。
・アフリカで販売したい商品に対する需要を調べる
・販売したい国への輸送方法を確保する
・すでに越境ECに参加している事業者から情報収集する
1.アフリカで販売したい商品に対する需要を調べる
アフリカでECへ参加したいのであれば、まずは現地マーケットにおける需要を調べましょう。
一般的には、日本製品は質が高いにもかかわらず流通が少なく、需要は大きいと言われています。
しかし、販売したいと考えている商品が実際に売れるかは、現地の消費者の需要とマッチするかどうかで決まります。
アフリカへのビジネス進出にはある程度の費用や手間が避けられません。
そうしたコストを無駄にしないためにも、現地における需要や想定される売上をきちんと把握すべきです。
アフリカ現地での需要を調べるために、ビィ・フォアードでは「アフリカマーケットリサーチ」をお引き受けいたします。日本の越境ECサイトでネット通販売上高第1位をあげた経験を活かし、アフリカ越境ECへの進出を支援いたします。
2.商品を販売したい国への輸送方法を確保する
次に、日本から現地までの輸送方法を調べ、確保する必要があります。
日本国内で宅配業者に依頼するのと比べると、海外への輸送に向けた準備は負担が大きいです。アフリカ越境ECで商品を販売する場合は、日本からの輸送経路を自前で準備しなければならないことが多いです。
ビィ・フォアードでは、海外へ商品を輸送するためのサービスとして「ポチロジ」を提供しています。最速・安全な海外への輸送を安価で実現できます。
3.すでに越境ECに参加している事業者から情報収集する
上で説明した内容以外にも、海外でビジネスを進めると思いもよらない注意点があったりします。
たとえば、貿易・税関に関する手続きは国によって異なり、不慣れだと準備が難しいかもしれません。
気をつけるべきポイントを知るために、すでに越境ECを経験している事業者から情報収集を進めておきましょう。アフリカで越境ECに参入している方がいればベストですが、そういった方がいなくとも
・アフリカ以外の地域でも越境ECの経験がある
・アフリカで何かしらのビジネス経験がある
事業者と相談することをおすすめします。
このサイトでも、越境ECビジネスを成功させるための解説記事を公開しています。情報収集の際には、これらの記事もあわせてご覧ください。
●関連記事:アフリカビジネスを切り拓く!越境ECサイトによる中古車輸出販売、BE FORWARDのビジネス事例
●関連記事:越境EC売上高ランキング国内No.1!越境ECで成功をおさめたビジネスモデルを解説(前編)
アフリカでの越境ECビジネスに向けてサポートします!
アフリカにおける越境ECビジネスに興味があっても、現地の情報を集められないとお悩みの方もいるかもしれません。
たとえば、次のような疑問やご要望はありませんか。
・自社商品が、現地でどの程度需要があるのかわからない
・現地までの輸送をどう手配すればよいのか困っている
・アフリカでのビジネスの勝手がわからず相談に乗って欲しい
上であげた問題を、アフリカマーケットリサーチサービスで解決します!
ビィ・フォアードはアフリカでの高い知名度と幅広いネットワークを有しております。
それらを活用した調査により、最適なプランをご提案いたします。
また、ビィ・フォアードでは海外輸送サービス(ポチロジ)やバナー広告サービスも提供しています。現地への商品輸送や広告展開を、最速・安全・安価にお引き受けできます。
アフリカでの越境ECビジネスに興味をお持ちの方は、まずはお気軽にご相談ください!
参照元:
ITU “time series of ICT data for the world, by geographic regions, by urban/rural area and by level of development“
JETRO 「アフリカのEコマース市場(2022年5月)」
Statista “Africa’s E-Commerce Giants”
米国貿易局

