火曜日, 3月 18, 2025

アフリカビジネスを切り拓く!越境ECサイトによる中古車輸出販売、BE FORWARDのビジネス事例

弊社、株式会社ビィ・フォアード(以下BF)は、創立20周年を迎えました。
今回は、BFの20年の歩みを振り返りながら、アフリカビジネス進出、販路拡大についてのヒントとなる情報をお届けします。

株式会社ビィ・フォアードについて
越境ECサイトによる中古自動車・自動車部品の輸出販売を手掛けています。
日本ネット経済新聞(2023年版)によると、ネット通販売上高ランキング国内13位。越境ECサイトとしては、2位以下を大きく引き離し、日本国内第1位。
現在、世界200以上の国にマーケットを拡大。第20期(2022年7月~2023年6月)の決算において、創業初の売上高1,000億円を突破しました。 越境EC事業を始めとして、中古車輸出プラットフォーム、海外輸出代行サービス(ポチロジ)、アフリカビジネス進出サービス等の事業も展開しています。

代理掲載販売から開始

BFは、今から20年程前、2004年3月設立。同年6月、ニュージーランドへの輸出を開始。同時に、自動車部品の国内販売も開始しました。

2006年2月、トレードカービュー(中古車輸出プラットフォーム)を使った全世界向けの輸出を開始します。2006年6月、自社サイトをオープンするまで、はじめは他社サイトに掲載し販売していました。しかし、課金形態の変更により、途中から手数料が大幅にかかってしまうことになりました。トレードカービュー内ではトップセラーとなり、輸出台数・売上高ともに手ごたえを感じていたことから、自社サイトをオープンしました。(輸出台数195台/年、売上高2.3億円/年)

初めから自社で独自のサイトを構築・運営し輸出販売を開始するには、サイト開発費、商品の在庫保管場所の確保、輸出販売のフロー確立、必要な人員の配置など、莫大なコストと手間がかかります。そのため、まずは、すでに知名度のある他社のプラットフォームを使った代理掲載販売や、現地調査サービスを使って、どの国で需要があるのか、どの商品がどんなお客様に好まれるのか、反応や状況を確認したうえで開発を進めるのも一手です。

BFでは代理掲載や現地調査サービスをご用意しております。ご興味がありましたら下記よりご覧ください。

独自の越境ECサイト構築後は、現在に至るまで、サイト改善を重ね、各国のLP制作や多言語化を進め、お客様にとって見やすい・使いやすいサイトになるよう追及し続けています。

日本国内の景気が悪いときほどチャンス 

日本から海外への輸出業においては、国内の不景気は逆に追い風となることもあります。

2008年9月、リーマンショック。国内の中古車相場が下落し、これを機に輸出向け車両を積極的に仕入れました。
2011年3月、東日本大震災。東北を中心に、国内の物流が停止する中、中古車業界全体が停滞しました。この時も、いち早く在庫の販売を進め、国内の仕入れを増やすことで事業の拡大を図りました。

日本国内の景気が悪いときには、商品を安く仕入れられるチャンスでもあります。

仕入れ台数とともに順調に輸出台数を伸ばし、2010年9月、月間輸出台数が1,000台を超えました。(輸出台数1,314台/年、売上高5.1億円/年)

2024年現在の円安も、アフリカや海外への進出を考える上では、海外市場で競争力の高い価格設定が可能になるなど、輸出において有利に働くチャンスとなるかもしれません。

アフリカ現地でのネットワークを強化

急速に輸出台数を拡大する中、現地でのネットワークとサービスを強化していきました。

2012年10月、アフリカのタンザニアに公式エージェントオフィスを設立。実際にオフィスがあることで、現地での対応が可能となり、お客様の安心感と、知名度も向上しました。(輸出台数72,139台/年、売上高187億円/年)

2013年8月、シティーデリバリーサービスを開始。このサービスは、面倒な手続きを減らし、購入した車両をお客様のお手元までお届けするサービスです。現地の配送ネットワークを整備することで、お客様の利便性が大きく向上しました。(輸出台数124,837台/年、売上高356億円/年)
※シティーデリバリーサービスについての詳しい記事はこちら

2014年3月、ザンビア郵政公社と業務提携を開始。国を巻き込んでの展開も広げていきます。

2015年7月、タンザニアの国際商業祭にてオリジナルオイルを販売。現地でのプロモーションも積極的に行いました。

国内の仕入れと現地サービスの強化を進め、月間輸出台数は急激に伸び、2013年11月には10,000台、2014年6月には15,000台を超えました。(輸出台数146,925台/年、売上高492億円/年)

予期せぬ出来事に臨機応変に対応

順調に進んでいた中、2015年8月、チャイナショックが起こります。
中国の影響が大きいアフリカの貨幣価値が大暴落し、アフリカを主な輸出先としていたBFは大打撃を受けます。

しかし、そこで事業を縮小するのではなく、輸出対象国をアフリカのみならず、世界へ市場拡大するきっかけとしました。アフリカでの経験を活かし、他国へのサービス展開を進めました。
その中で、韓国のフィナンシャルグループKBキャピタルとの業務提携や、モンゴル生活商材店を取り扱う実店舗「FUJI SHOP」をオープンするなど、アフリカ以外の国々との結びつきも深めていきました。

このチャイナショックの影響で、2016年6月の13期決算では、創業以来初の対前年割れとなりました(輸出台数112,664台/年、売上高400億円/年)。しかし、2018年6月の15期決算では、売上高過去最高の570億円を突破します(輸出台数150,436台/年、売上高570億円/年)。輸出対象国を世界へと広げることで、V字回復を果たしました。

予期せぬ出来事に臨機応変に対応すること。素早い判断と、新しい方針の徹底が事業の成長へとつながりました。

その後、2018年11月、フィリピンのマニラに365日24時間対応のオペレーションチーム開設。その他にもヤフオクとの業務提携、BFファクトリーにて解体・バンニングサービスを開始するなど、さらにサービスを強化していきます。

2019年10月には累計輸出台数100万台を超え、実績を積み重ねていたところ、2020年1月、コロナ禍が発生。世界的なロックダウンや、国境封鎖により物流が停滞しました。(輸出台数133,125台/年、売上高561億円/年)
不利な状況においても、サービス継続のため、社員の安全を考え、リモートワークを推進。経営回復を見据えて、都心部移転の計画を進め、2021年8月に本社を調布から六本木へと移転しました。

2021年6月、海外輸送サービス「ポチロジ」開始。2022年11月、韓国の中古車情報アプリ「チョッチャ」とMOU締結するなど、コロナ過の中でも、着実に事業を拡大していきます。(輸出台数129,404台/年、売上高1,084億円/年)

コロナ禍収束後の2023年9月、累計輸出台数は150万台を超え、創業以来初の売上高1000億円を突破。そして、2024年3月、創立20周年という大きな節目を迎えました。

アフリカビジネスから広がる新事業展開

今後の展望は、マーケットプレイスで国内のサプライヤーの皆様に輸出という新たな販路を提供する立場の確立と、左ハンドル国の開拓による三国間貿易の拡大を事業の柱としていく予定です。
また、モンゴルでのオートローン事業を開設しモンゴルトップシェアを目指します。その他、伸び続けている自動車部品販売・輸出をさらにオンラインで流通させていきます。現在アフリカを中心に進めている不動産仲介サイト「リアルエステート」が今後大きく展開することも期待しています。

既存の事業だけでなく、越境ECやアフリカビジネスで培った経験を活かし、新たな事業へとさらに拡大していきます。

上記のほかにも、アフリカビジネス進出の足掛かりとなるサービスを展開しています。
アフリカでの新たな販路開拓や、弊社顧客へのアプローチが可能な「アフリカビジネス進出サービス」、アフリカをはじめ約53の国と地域を対象に、アンケート調査のほか、グループインタビューや現地の店頭訪問も可能な「マーケットリサーチサービス」、月間6,000万PVを超える越境ECサイトでの「バナー広告サービス」など、アフリカ進出をお考えの企業様・個人様を支援するサービスをご用意しております。

まだ具体的な計画がなくても、ご希望を伺ったうえで最適なプランをご提案いたします。越境ECや海外への進出をご検討中であれば、ぜひBE FORWARDまでお気軽にご相談ください。お問い合わせは随時受け付けております。

浅見 佳
浅見 佳
大学時代バックパッカーとして各地を旅行したことから海外に興味を持ち、2017年に世界一周旅行を経験。訪日外国人へのインタビュー番組のラジオパーソナリティ、海外大学進学に関するイベント運営、貿易事務や翻訳など海外と関わる仕事に幅広く携わる。現在は、中古車輸出販売で世界から注目を集める㈱ビィ・フォアードのデジタルマーケティング部にて、オンライン集客などに従事。

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