全世界で活躍する日本製の中古車
海外を旅行した際に、ボディに日本語が書かれたまま現地で使われている自動車やバスを見かけたことはありませんか?
実は日本は世界でも有数の中古車輸出大国です。現在、全世界に向けて年間150万台以上が輸出されており、2030年には年間200万台へ成長すると見込まれています。つまり、日本から海外への中古車輸出ビジネスは隠れた成長産業とも言えるのです。
では、年間150万台もの中古車は具体的にどういった国へ輸出されているのでしょうか?
上位10位までは以下のような国々となっています。
・輸出台数 1位〜10位(出典 日本中古車輸出業協同組合HP)
| 国名 | 台数 |
| ロシア | 218,175 |
| アラブ首長国連邦(UAE) | 203,889 |
| ニュージーランド | 114,039 |
| タンザニア | 79,822 |
| モンゴル | 79,761 |
| チリ | 65,307 |
| ケニア | 61,043 |
| 南アフリカ | 56,530 |
| タイ | 55,051 |
| フィリピン | 35,265 |
ランクインしている国の中で、アラブ首長国連邦は中東やアフリカへの再輸出の中継地としても機能しており、同じくモンゴルは自国の需要だけでなく、ロシア向け中古車の中継地という側面があります。
なぜ日本製・日本発の中古車は人気なのか?

日本メーカーの中古車が人気の理由は、耐久性、耐寒性能、燃費の良さといった総合的なコストパフォーマンスが高いためです。
また、日本の車メーカーは世界の様々な国で自動車を生産・販売していますが、同じ日本ブランドの中古車でも、海外で生産され使用された車より、日本で使用された車の方が人気が高い傾向があります。それは以下のような理由からです。
・日本人は丁寧に車に乗る傾向があるため車体の痛みが少ない
・日本は道路事情が良く、気候的に極端な暑さ寒さがないので車体が傷まない
・車検制度によって、中古車の品質が安定している
・中古車の査定価格の透明性が高い、適正価格で購入できるという信頼感がある
日本製中古車は「メイドインジャパン」の広告塔
このように世界各国で愛される日本製の中古車は、メイドインジャパンの「看板」として日本ブランドの浸透にも一役買っています。
例えば、豊田通商はアフリカ各国でトヨタ車の新車販売体制を構築し、ケニアでハイブリッド車の現地生産を検討中です。
今後、アフリカ諸国の経済成長に伴って新車需要の拡大が予想されていますが、日本製の中古車に対する信頼感が、日本の車メーカーのアフリカ進出をアシストするのは間違いないのではないでしょうか。
拡大が期待されるアフリカ市場
日本からの中古車の向け先として、現在急速に拡大しているのがアフリカ市場です。
アフリカの自動車普及率はまだまだ低いが(日本での自動車普及率は人口1000人に対し600台、アフリカは1000人に対し40台)その一方でアフリカ向け中古車輸出は急増しており、今後もさらなるポテンシャルが期待されています。
先ほど紹介した2023年の輸出先の国別トップ10の中にはタンザニア、ケニア、南アフリカとアフリカの国が3ヶ国もあり、10位から20位までの間にはウガンダ、ザンビア、コンゴ民主共和国もランクインしています。
アフリカ向けにはどのような車が売れている?

まず、ケニア、ウガンダ、タンザニアなどは日本と同じ左側通行のため、日本で使われる右ハンドル車にはニーズがあります。
また、各国ともまだ悪路が多いため、トヨタランドクルーザー、日産エクストレイルといった走破性の高いSUVが人気です。その他には、ハイエースなどの商用車やトラック、バスなども人気があります。
アフリカ向け輸出の急増する背景とは?

現在、アフリカでは急速な人口増(若者世代が多い、人口ボーナス期が続く)、都市化、高速道路網の整備といった自動車普及を後押しする条件が揃いつつあります。
これは、かつて日本で急速なモータリゼーションが進んだ高度成長期と同じ現象です。
アフリカと聞いて、貧困や紛争、政情不安といったイメージを持たれる方も多いかもしれません。確かに依然問題を抱えた国もあるものの、面積はアジアよりも広く、55もの国が存在するアフリカ大陸は、21世紀の経済発展のフロンティアと呼ばれ、長期的な経済成長が期待されているのです。そのため、今後もますます中古車のニーズが高まることが期待できます。
「越境EC」による中古車輸出
しかし、遠いアフリカへどのように中古車が輸出されているのでしょうか?
実はアフリカでは、越境ECによって直接日本の中古車をネット購入するというビジネスモデルが普及しています。
アフリカで越境EC?と疑問に思われるかもしれませんが、実はアフリカの経済成長の特徴は「リープフロッグ」(カエル跳び)と呼ばれ、最新テクノロジーの普及が一気に進むことで経済成長が牽引されています。
これは、既存のインフラが乏しい環境において、逆に最新テクノロジーの導入が一気に進みやすい現象のことです。例えばアフリカでは固定電話網が普及していない地域が現在も多いものの、携帯電話は急速に普及しています。また、ケニア発祥のモバイル決済サービスであるM-PESA は、銀行口座を持たない庶民でも気軽に使える送金・決済サービスとして急速に普及しています。
携帯電話の普及とともにアフリカ各国におけるECの市場規模は年々急拡大しており、2025年には407億ドル(およそ6.5兆円)に達する見込みです。
それとともに、すでに数多くの現地発ECモールが立ち上がっています。代表的なものとしては、ナイジェリア発現在11カ国に展開するアフリカ最大手のECモールJumia、エジプト最大手のSouq(現在はAmazonによって買収)、ケニアなど東アフリカ各国に展開するKiliMallなどがあります。
(参考:アフリカで人気のECサイトとは? 現地の越境ECランキング、アフリカビジネスの始め方や注意点をご紹介)
このような背景により、アフリカではEC経由の中古車販売が抵抗なく受け入れられているのです。
中古車輸出ビジネスの難しさとは?
しかし、中古車輸出ビジネスには特有の難しさもあります。
まず、各国では自国の自動車産業の保護や環境対策といった理由で、輸入できる中古車に対し年式、排ガス規制、右/左ハンドル車などの様々な規制が設けられています。
例えば、ケニアでは中古車輸入について以下のような規則があります。
・初回登録年月日から8年未満であること
・前記の登録日は製造年月日から1年未満であること
・右ハンドルであること(消防車、救急車、大型建設車両を除く)
・路上走行車両検査の基準に合致していること
この他にも、排ガス規制や、各種の整備書類の準備といった様々な規則が設けられています。
(なお、ケニアの中古車輸入規則については、以下の記事でも詳しく説明しています。
「中古車輸出でアフリカビジネスを起業(3) 輸入規則」)
また、法規制だけではなく、国によって決済手段や物流などの事情も様々です。
もし中古車輸出ビジネスに参入したくても、このようなノウハウがなければ成功は難しいでしょう。ビジネスを成功させるためには、各国の状況を把握している信頼できるパートナーが必須だと言えます。
株式会社ビィ・フォアードによる越境ECビジネス
中古車輸出ビジネスの特徴

(弊社が運営する自動車・自動車部品のECサイト https://www.beforward.jp/)
弊社、株式会社ビィ・フォアードは世界最大級の自動車流通プラットフォームとして全世界207の国と地域へ中古車を輸出してきました。
特にアフリカ向けとしては、現在、輸出量は月間1万5000台に達するだけでなく、アフリカ各国にて月間6000万PVを超えるECサイトを運営し、現地での高い知名度を得ております。現在こちらのECサイトでは、自動車本体だけでなく、自動車部品の取り扱いも行っております。
なぜこれだけビジネスを拡大できたか
一つ目の理由は、現地との連携体制です。
弊社、株式会社ビィ・フォアードは、創業以来15年以上をかけて世界39か国に100店舗、うちアフリカ16ヶ国に66店舗のエージェントオフィスを立ち上げました。
その結果、現地の商習慣、決済方法や、国別の輸入規制、災害や政情不安といったその国特有の最新情報をリアルタイムで入手できる万全の体制を構築しております。

Tanzania現地のエージェントオフィスとスタッフ
二つ目の理由は、物流サービスに注力したことです。
規模の経済によってコンテナ混載コストを下げ、「シティデリバリーサービス」により港から内陸国まで商品を届ける仕組みを構築しました。従来、アフリカで中古車を購入する場合は、買い手が自ら、内陸国に住んでいる場合は国境をまたいで到着港まで出向き自分で車を受け取る必要がありましたが、その手間を解消しました。これは、他社にはない独自のサービスです。
なお、弊社の物流サービスについては以下の記事にて詳しく説明しております。
「商品をお客様の手元に届ける ビィ・フォアードがアフリカ進出を成功させた3つの要因」
日本企業のアフリカ市場進出を力強くサポート
現在、株式会社ビィ・フォアードは現地ネットワークを活用し、アフリカ進出を希望する日本企業のために現地調査、広告、マーケティング、物流サポートといったサービスを展開しています。
また、中古車と自動車部品(新品、中古の両方)について、BE FORWARD Marketplaceという販売代行サービスを運営しています。これは、弊社が運営する越境ECサイトへ掲載されたサプライヤー様の商品について、販売、輸出、納品といった一連の業務をワンストップ対応するサービスです。
特に自動車部品は顧客層が中古車と重なるため、Be Fowardがすでに現地で築き上げたECプラットフォーム・物流ネットワークといったビジネス資産を活用できるメリットは大変大きいと言えるでしょう。
上記のような中古車輸出ビジネス、その他アフリカへのビジネス進出にご興味をお持ちであれば、ぜひBE FORWARDのアフリカマーケットリサーチの利用をご検討ください。
アフリカマーケットリサーチでは、現地での市場調査など、お客様のニーズに合わせた調査をお引き受けいたします。
その他、バナー広告、アフリカ各国へ最速・安全・安価で商品を輸送できる海外輸送サポート(ポチロジ)といったサービスを幅広く展開中しております。ご相談は随時、無料で受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。


