金曜日, 1月 27, 2023

ファッション×SDGs アフリカに貢献する日本発アパレルブランドのビジネス事例

2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標として設定され、現在も多くの企業や団体が達成に向けて活動し、話題となっています。

ファッションの分野でも、SDGsに取り組み、アフリカに貢献している日本のアパレルブランドがあります。各ブランドはどのような取り組みをしてSDGsの達成に貢献しながら、ビジネスとしても成功を収めているのでしょうか?

今回は、今、注目されているアパレルブランドのビジネス事例や最新情報をご紹介します。

ガーナ:様々な分野でアフリカに貢献するアパレルブランド「CLOUDY」 

認定特定非営利活動法人CLOUDYは、2010年の設立以来、アフリカの教育・雇用の創出を目的として活動。同チームで設立したアパレルブランドCLOUDYと連携し、CLOUDYの売り上げを雇用・教育・健康を軸としたアフリカでの様々な活動に充てています。

アフリカの雇用・教育・健康への貢献

雇用については、ポーチの売り上げの10%を雇用支援として、工場と設備を提供し、障がい者のトレーニングと雇用を積極的に行う活動に充てています。

教育については、2018年にガーナのボルタ州にあるアブイ・チタ村に3校目となる政府認可の学校を開校。今後は中学校の建設も予定しています。ポーチ、Tシャツ以外のアイテムの売り上げを、文房具1セット + 売り上げ1%を学校建設費としています。

健康については、Tシャツ1枚につき、給食10食分を提供。給食を半分残して持ち帰り、家族と分け合う子供たちも多く、学校に通う子供のみならず、家族の食事にも貢献しています。

様々な切り口からのアプローチで、アフリカをサポートしています。

バーバー育成を通して雇用を創出

最近の取り組みでは、株式会社ファイヤーワークスが運営するMR.BROTHERS CUT CLUBと連携し、 “CLOUDY × MR.BROTHERS CUT CLUB” BARBER ACADEMYの設立を目指すプロジェクトを開始しました。

ガーナでは、若年層の失業率が高く、問題となっています。一方で、ガーナの人々は髪型に対するこだわりが強く、散髪に行く機会が多いにも関わらず、バーバーが職業としての地位が認められづらいという現状があります。そのような状況の中、現地パートナーと連携し、ガーナにバーバー育成を通した教育機会と雇用を創出しようという取り組みです。

カリキュラムは独自に作成し、基礎的なことだけでなく、接客やホスピタリティなども含めた日本の技術を現地に伝えます。トレーニングと試験を修了した卒業生への雇用機会の提供、開業支援、海外での活躍機会の提供などを目指します。

2023年の開校を目指し、現在はクラウドファンディングなどを行っています。

ウガンダ:ジェンダー平等の実現に取り組む株式会社RICCI EVERYDAY」 

株式会社RICCI EVERYDAY は、2015年設立以来、ウガンダに工場を持ち、20名ほどのスタッフを雇用しています。ウガンダでは失業率が高く、学歴もなく子供のいる女性は特に就職の機会が閉ざされている状況があり、特にそのような女性に雇用を提供しています。

ブランドとしてSDGsへの達成に貢献することも掲げており、現在は「ジェンダー平等を実現しよう」に特に取り組んでいます。前述のウガンダ現地の女性の雇用に加え、ジェンダーギャップ指数の低い日本の中で生きづらさを感じる日本の女性たちにも、商品を通して、自分らしさを見出し本来のありたい姿を実現してほしいという想いが込められています。

コロナ禍で苦境に追い込まれた女性を救う

最近の取り組みでは、「I・マスク」を販売しています。I・マスクは日本の女性が作成しており、マスクを一つ購入すると、ウガンダに一つマスクが寄付されます。

日本でも、近年のコロナ過の影響で女性の失業や貧困が深刻な問題となっています。RICCI EVERYDAYは、ひとり親世帯など様々な境遇の中で子育てする女性をサポートしているNPO法人と、過疎化地域に暮らす女性の雇用促進を行っているファッションブランドと提携。マスクの作成を通して、困難な状況にいる女性に雇用を創出するとともに、周囲の人とのつながりを感じてもらえるような活動を通して、孤立を防ぎます。

また、I・マスク一つ購入につき、NPO法人を通じてウガンダに一つマスクが寄付されます。既製のマスクを無償で寄付することで現地の民業を圧迫することを避け、現地で活動する元子ども兵の社会復帰を支援する団体に寄付をする形をとり、縫製技術を学ぶトレーニングに役立てています。

ケニア:利益の80%をアフリカに還元する「SHIFT 80」

株式会社こたつが運営するアパレルブランドSHIFT 80では、「80%の利益を使って、世界をシフトさせる」というキーワードの元、アフリカに貢献する活動を行っています。

ケニア出身のファッションデザイナーと協働でアイテム開発を行ない、ウガンダやタンザニアといったアフリカ産のオーガニックコットンを使用しています。

利益の還元をわかりやすく提示し、購入者のアクションを促す

SHIFT80では、投票結果に応じて、利益(分配可能額)の80%を按分、寄付しています。

月経教育・生理用品をはじめとした「女性への支援」のほか、「貧困児童への学費支援」「孤児と被虐待児への生活支援」「障がい児支援」から選択でき、投票は商品のタグについたQRコードを読み込むことで簡単に行えます。

InstagramやTwitterなどで公式SNSアカウントをフォローすると、1フォローごとにアフリカに給食1食分や、愛用アイテムを #SHIFT80 つきで投稿すると1件につき生理用品1パックをアフリカに届けます。Tシャツ1枚購入につき、アフリカの性被害の多い地域で女性を守る一助となるスポーツブラジャー2着が配られる商品の販売もしています。

購入者にとって、自分の行動がアフリカにどのように役に立てるのかが具体的でわかりやすく、アクションを起こしやすいシステムがとられています。

社会貢献型エシカルブランドを目指して

2022年、SHIFT80はBeautyとFashionを最もリードした企業・プロジェクトを表彰する「Japan Beauty and Fashion Tech Awards 2022」Fashion Tech 準大賞を受賞。社会課題解決型の株式会社をめざしていることを評価されました。

最近の取り組みでは、ケニアの過酷な環境の中で生きる子供たちや若者の自立を促進し、才能発掘・発信とコラボレーションに向けて、ケニアのスラム街キベラでの撮影を目指し、クラウドファンディングを行っています。

まとめ:アフリカでビジネスを展開するためには?

今回は、ファッション×SDGsというテーマで、アフリカに貢献しているアパレルブランドの取り組みをご紹介しました。

アパレルに限らず、アフリカへのビジネス進出のお考えの際には、現地調査が必要です。株式会社BE FORWARDの運営する「マーケットリサーチサービス」では、アフリカをはじめ約53の国と地域のユーザーを対象に、オンラインアンケート調査やグループインタビュー調査を実施しています。

その他、アフリカの企業や個人にリーチする「バナー広告サービス」、商品や物資の輸送には「海外輸送サービス」など、幅広い内容でアフリカへのビジネス進出をサポートします。ご興味を持たれるものがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

参照元:

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
https://cloudy-tokyo.com/donation/
https://cloudy-tokyo.com/information/cloudy-mrbrothers-cut-club/
https://www.riccieveryday.com/pages/about
https://www.riccieveryday.com/pages/i-mask
https://shift80.jp/
https://rescuex.jp/project/32903
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000260.000005126.html

浅見 佳
浅見 佳
大学時代バックパッカーとして各地を旅行したことから海外に興味を持ち、2017年に世界一周旅行を経験。訪日外国人へのインタビュー番組のラジオパーソナリティ、海外大学進学に関するイベント運営、貿易事務や翻訳など海外と携わる仕事を幅広く経験。現在は、中古車輸出販売で世界から注目を集める㈱ビィ・フォアードのデジタルマーケティング部にてオンライン集客などに従事。

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