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世界が注目する「アフリカのデジタル革命」と新たなビジネスチャンス

アフリカビジネス-最後のフロンティア」の記事でも紹介したように、アフリカは「最後の巨大市場」として世界中から注目されています。その主な理由には、アフリカの人口増加(2050年には世界の約4分の1に増加)とそれに伴う市場や需要拡大の可能性、さらには未開拓地に残る豊富な資源など、新規ビジネスを始めるためのチャンスが揃っているためです。

そして実際に、近年では「リープフロッグ現象」や「デジタル革命」と言われるように、今までの発展途上国にはなかった勢いでアフリカは急成長を遂げています

今回は、その「デジタル革命」における国内外の取り組みやビジネス事例、そしてデジタル革命の1つでもあるアフリカの携帯電話普及率について紹介します。

 

アフリカのデジタル革命とは?国内外の取り組み事例

まずデジタル革命とは、テクノロジーを駆使し既存のビジネスの過程を改善・効率化、または新しいプロダクトやサービスの立ち上げを行い、経済面に大きな変化を与えることです。

世界規模の取り組みの1つとしては、世界銀行の「The Digital Economy Initiative for Africa (DE4A)」という取り組みがあります。これは、2030年までにより多くのアフリカ国民、そして企業や政府がデジタル化に参入し経済的な発展ができるように世界銀行がサポートを行うというイニシアティブです。

また、国内の取り組みとしては、例えばケニアの「M-POST」というサービスがあります。これは「アフリカ国民は住所を所有しない世帯が多い」という実態と、「携帯電話の普及率増加」という現状を掛け合わせし生み出されたサービスです。ユーザーが登録した最寄りの郵便局に荷物が届くとユーザーの携帯に通知が届き、確実に自分の荷物を受け取ることができるようになります。さらに、このサービスはECサービスの利用拡大にもつながっています。

 

アフリカでデジタル革命が起きている理由

ではなぜアフリカで今、デジタル革命が起きているのでしょうか?

1つ目の理由としてはアフリカの人口増加と市場の拡大を見込み、政府がインターネットのインフラ整備に取り組み始めたことです。例えば2017年、ジンバブエ政府は2億5,000万ドルを投資し、インフラが整備されていなかった農村部を中心に600塔以上の電波塔を新たに建設しました。

そして2つ目の理由は、同時に携帯電話の普及率が増加したためです。携帯電話のメリットは従来のパソコンと異なり、特にインターネット使用量が比較的に安く、かつインターネット接続のための工事費用などの負担が少ないことです。そのため、例えばECサービスの利用が多いナイジェリアでは携帯電話からのオンラインショッピング利用が58%と割合多く使用されています。(アフリカECサービスの実態についてはこちらの記事で紹介しています「越境EC活用でアフリカ進出!ー消費者向け越境ECの取引実態ー」)

このように、インフラ整備によるインターネットの拡充、そして安価で手に入れやすい携帯電話の利用拡大により、今までビジネスチャンスはあったものの海外からの参入が困難で諦めていた市場に、テクノロジーを駆使して参入できるようになったのが大きな要因です。

では実際に、どの程度アフリカで携帯電話普及率が増加しているのでしょうか?

 

大幅な増加を続けるアフリカの携帯電話普及率

世界の携帯電話普及率は増加し続けており、携帯電話を使用する人口は2009年の46億人から、2014年に69億人、そして2023年には約73億人にも上ると言われています。そして2026年までの携帯電話普及率は世界平均で年に1.9%増加ですが、アフリカでは年に4%と大幅な増加が続く見込みです

さらに以下の地域別データによると、2018年時点のアフリカ地域では、都市部に比べ農村部のインターネット利用人口格差率が58%と比較的に他地域よりも格差が残っていることがわかります。(参照:GSMA、State of Mobile Internet Connectivity Report 2019)

つまり、アフリカ諸国の特に農村部にはスマートフォン以外の携帯電話機器を使用している人や何も所有していない人が多く、今後、インフラ整備や安価なスマートフォンの普及を機にスマートフォンを所持し始めることで、インターネットの使用率増加につながる可能性が高いということです。

 

まとめ:アフリカでビジネスを始めるには?

このように、特に様々な分野やサービス、そして地域においても未開発な部分が多いアフリカだからこそ、テクノロジーを用いた新たなビジネスチャンスを生み出すきことができ「デジタル革命」へと繋がりました。しかし現状のアフリカの経済力、そして技術力では特にアフリカのような大きな市場での既存ビジネスやサービスの改善、新しいビジネスの構築が難しく、調査段階から莫大な費用が必要となり、さらに一貫性のあるプロジェクト、ステークホルダーとの協力もビジネス成功のための重要なポイントとなります。

そのため、BE FORWARDでは実際にターゲットとなる顧客が新製品や新サービスに対してどのような反応をするのかを調査をすることができる「マーケットリサーチサービス」や「バナー広告サービス」をご用意しました。200以上の国と地域に累計1,166,500台以上の中古車を販売した実績があり、さらに、市場調査後の次の課題となる現地での商品輸送に対する「海外輸送代行サービス」もご用意しているため、アフリカでの市場開拓に挑戦しやすいサービスが揃っています。

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Author: 白石 唯

青年海外協力隊として西アフリカ・セネガルでWFPの実施する学校給食の運営改善や女性団体事業支援活動などに取り組み、帰国後は株式会社ビィ・フォアードのデジタルマーケティング部に入社。