木曜日, 6月 8, 2023

中古車輸出でアフリカビジネスを起業(2) アフリカ進出の大きな壁

中古車輸出でアフリカビジネスを起業(1) なぜアフリカに売れるのかで中古車輸出、アフリカでの起業について少し身近に感じていただけましたでしょうか。今回は、アフリカビジネスを起業するための大きな壁についてご紹介します。

アフリカビジネスの大きな壁

アフリカビジネスを起業しよう!とまず自社ECサイトを立ち上げたとしても、販売を始める前に解決しておかないといけないことがいくつかあります。アフリカでの商慣習は日本とは大きく異なり、予想していないハプニングが付きものです。3つのトピックに分けて、アフリカビジネスの壁と現地の状況やサービスなどを併せてご紹介します。

言語

まず初めに、アフリカ生まれ、アフリカ育ちの方で日本語を話せる人を見つけるのは難しいでしょう。デジタル革命によりインターネットのインフラ整備が進み、日本のECサイトが世界で見られる環境は整っていても、サイトを訪れる顧客が買い物ができる環境でサービスを提供する必要があります。

アフリカの公用語は、東アフリカは英語、西アフリカはフランス語となっている国が多いです。以前にハンドルの左右についてお伝えしたとおり、東アフリカは旧イギリス領が多く、西アフリカは旧フランス領が多いため使われている公用語に違いがあります。ちなみにアフリカで使われている言語数は2,000語以上はあるといわれています。

アフリカで主に使われる英語とフランス語に対応できるECサイトを作れば、販売や顧客対応も問題ないと言えます。日本ではECサイトが作れるプラットフォームもあり、容易にサイトを作ることは出来るかもしれませんが、英語とフランス語も対応できるサービスは多くはないでしょう。

決済

日常オンラインでの買い物をするとき、何で支払いをしますか? 日本でのオンラインショッピングではクレジットカード、銀行振込、代金引換、コンビニ支払いが主流となっています。日本人のクレジットカード保有率は87%で(※1)、決済時利用率はクレジットカードが75%と大多数を占め、代金引換、銀行振込と続きます。(※2)

では、アフリカでは何が主流か?ただ一口にアフリカと言っても、大陸のなかには50以上の国がありそれぞれに使われているサービスが存在します。アフリカのクレジットカード保有率は低いですが、一方でキャッシュレス化が進んでいるため、独自のオンライン決済や送金などが流行しています。

ビィ・フォアードの越境ECサイトでは、銀行振込、クレジットカード、ビットコイン、Paypal、Western Unionと複数の決済方法を用意していますが、銀行振込での決済が85%と圧倒的に主流です。次にPaypalが15%、クレジットカードは3%程度となっています。

ケニアでは2007年から「M-pesa」というモバイル決済サービスが開始されました。銀行窓口にいかなくても、近場の代理店でチャージをしておけば、簡単に送金ができるサービスです。利用者は4,000万人をこえています。手軽に利用でき、現金を持ち歩くリスクなども無いのでいいですね。今では、PaypalやWestern Unionと提携し、国際送金サービスも開始されています。

各国の情勢があり、銀行の利用が難しい国はオンラインサービスの利用が伸びています。国や顧客のニーズに合わせて決済方法を複数準備しておくのが大事ですね。

 

物流

では、実際に商品が売れたら、顧客の手元にお届けします。普段海外のオンラインショッピングで商品を受け取ることはありますが、いざ自分から発送するとなると何を準備し、どこのサービスを利用すればいいか…?と少し戸惑いますね。

海外輸送には航空便と船便があります。一般的に航空便は輸送費用が高額ですが、輸送時間が短く早く顧客へお届けできます。船便は輸送費用は安いですが、輸送に時間がかかります。中古車輸出で言うと、自動車専用船のRORO船に積むか、コンテナに車両を積めコンテナ船で輸送する方法があります。

RORO船
コンテナ船

日本を出発してアフリカの港に届くまでに約1.5か月かかります。皆さんがイメージしている宅急便とは異なり、中古車の輸送は日本の港からアフリカの港までが輸送範囲となるため、海外に発送すれば顧客に届くというものではありません。では、その後はどうすると思いますか?基本的には、顧客が港まで出向き商品を引き取りにいきます。ただ、アフリカの内陸国から港まで移動するには、数日かかり、時間もお金もかけて商品を引き取り、また自国へ戻る必要があります。

アフリカの顧客にとって車を購入するということは、数日の移動やそのコストも必要になるということです。

アフリカビジネス起業に役立つサービス

ビィ・フォアードは上記にあげたアフリカビジネスでの大きな壁を乗り越え、中古車輸出を17年おこなってきた実績とノウハウを活かし、起業や海外への販路拡大に役立つサービスを提供しております。お困りのことがあればご相談ください。

中古車輸出プラットフォームへ商品を出品できる「Beforward Marketplace」、自社で商品を販売する方は、スマホ1台から自動車まで輸送可能な「海外輸送サービス」をご利用ください。ビィ・フォアードでは内陸国の顧客にも車両を届ける「シティデリバリーサービス」を提供しています。

中古車以外にも自社製品をアフリカに売り出したい方は、現地の市場調査ができる「アフリカマーケットリサーチサービス」へ是非お問い合わせください。

 

※1:JCB「クレジットカードに関する総合調査」

※2:通信利用動向調査

 

 

 

大島 亜也奈
大島 亜也奈
エステティシャン、化粧品メーカーなどの美容関連企業を10年経験した後、世界からのアクセス数トップクラスを誇る中古車輸出のビィ・フォアードに転職。広報としてアフリカの情報を日本国内へ発信している。日本からアフリカへ商品を出品する起業する企業のサポートを行う。アフリカマラウイにて活動しているサッカーチームのマネジメントも経験し、アフリカに深く携わっている。

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