土曜日, 6月 25, 2022

アフリカ貿易 ー東アフリカ主要港で進む開発ー

アフリカの人口増加や経済発展にともない、消費市場は拡大、多様化しています。需要の増加とともに、各国の貿易取引の玄関口として重要な港の開発も年々進んでいます。アフリカの港がどのような発展を遂げているか、今回は東アフリカの例をご紹介します。

東部アフリカの貿易

着実な貿易取引の増加を見せる東部アフリカでは、2000年には約100億ドルだった輸出額が2020年には460億へと成長し、輸入額は約170億ドルから830億ドルへと成長を遂げています。(*1)

今後も取引の増加が予測されますが、その成長のカギとなってくるのが、港周辺の開発や幹線道路の整備です。

島国の日本ではなかなか想像しづらいかもしれませんが、アフリカの地は日本の80倍と広大で、ザンビア、マラウィ、ブルンジ、ルワンダ、ジンバブエ、南スーダン、ウガンダのように海に面していない内陸国が54か国中16か国もあります。東部アフリカの内陸国が海外から物資調達したり、自国の資源を輸出したりするために利用する主な港が、ケニアのモンバサ港とタンザニアのダルエスサラーム港です。

近年の貿易取引の増加に港のキャパシティーが追い付かず、港で1か月も荷物が停滞してしまうこともしばしばありました。また、港からモノを運ぶ道路が整理されていないと、物流コストもかさみます。沿岸国にとっても内陸国にとっても、港の開発と幹線道路の整備は、モノを円滑に移動させるため、経済の発展のために、重要な課題となっています。主要港を持つケニア・タンザニア両政府は、港の近代化・開発をインフラ整備の中でも最も優先順位が高いプロジェクトのひとつとして、位置づけしています。

モンバサ港 (ケニア)で進む開発

モンバサは、ケニア第二の都市で、最大の港があります。ケニアだけでなく、ウガンダ、南スーダンなどの内陸国やコンゴ民主共和国東部にとっても重要な玄関口となっています。

ケニア政府は、2021-22年の国家予算のうち、6千9百万米ドル (約72億円)をモンバサ港の開発プロジェクトに充てると発表しました。(*2) 2019年に142万TEUだったコンテナ取扱量は、2023年には173万TEUを超える見込みとなっており、急速な港の開発が必要とされています。(*3)

モンバサでは現在、日本の東洋建設によって、第2コンテナターミナルの開発が進んでいます。フェーズ1では、取扱能力約55万TEUを保有する第2コンテナターミナルの建設が2016年に完成しました。現在進行中のフェーズ2では45万TEUのキャパシティーが追加される予定で、モンバサ港では230万TEUの取扱いが可能となります。計画では今月に完成する予定だったので、オープンが楽しみですね。

(TEU:1TEUで20フィートコンテナ1本の取扱いが可能)

また、2017年に開通したモンバサーナイロビを結ぶ高速鉄道も、新たなヒトとモノの移動手段として利用されています。これまで10時間以上かかっていたところを4時間半で移動できるようになり、貨物の移動も8時間以内で可能になりました。ウガンダの国境まで繋がる鉄道は、今後、ルワンダ、ブルンジ、南スーダン、コンゴ民主主義共和国にも繋がる構想になっており、国をまたいだ東アフリカ巨大プロジェクトとして期待されています。(*4)

ダルエスサラーム港 (タンザニア)で進む開発

タンザニア最大の都市・主要港であるのがダルエスサラームです。

タンザニアでは都市化が急速に進んでおり、都市に居住する割合が人口の40%を超え、都市の人口成長率はブルンジやウガンダに次いで、世界で4番目となっています。(*5 ) ダルエスサラームの現在の人口はアフリカの都市で5番目に多い600万人で、2035年には1300万人を超えると予測されているほどです。(*6) 訪れるたびに新しい高層ビルを見かけるも納得ですね。ダルエスサラーム港はタンザニアだけでなく、ザンビア、マラウィ、ルワンダ、ブルンジ、ジンバブエなどの内陸国の重要な玄関口となっています。

そんな都市化が急速に進むダルエスサラームでの近年の課題は、交通渋滞です。渋滞がなければ15分で行けるような場所を訪れるのに1時間かかってしまうこともしばしば。渋滞を改善し、経済を循環させるためにも、政府は道路整備などのインフラ開発に取り組んでいます。

そのプロジェクトのひとつが、ジュリアスニエレレ空港道路とマンデラ道路の交差点に2018年に完成した立体交差です。こちらは、日本の三井住友建設によって建設されました。港から内陸国へ繋がるこの道路の渋滞が解決することで、ヒトとモノの移動がより円滑にできるようになりました。

また、タンザニア政府は、2021-22の150億米ドルの国家予算のうち、13億米ドルを(約1,480億円)を港湾のインフラ整備に充てると発表し、これからも開発が進んでいくことが期待されています。(*2)

まとめ

アフリカ貿易を進める際に、港のある沿岸国で信頼ある関係を築き、地位を確立することは、内陸国への輸出入を拡大していく際にも重要なポイントになってきます。

ビィ・フォアードが中古車の輸出先として最も利用しているのも、ダルエスサラーム港やモンバサ港です。タンザニアやケニアに加え、ザンビア、マラウィ、ブルンジ、ルワンダ、ジンバブエ、コンゴ民主共和国、ウガンダ、南スーダンなどに商品を輸送していきます。複数のエージェントとパートナーシップを結び、港での通関手続き~隣国国境までの運送~国境での通関手続き~各都市への運送をパッケージでお客様に提供しています。輸入手続きに慣れていない内陸国のコンシューマーにも気軽に安心して購入していただける物流網を構築しています。

ビィ・フォアードでは、物流網を生かした海外輸出・発送サービス、アフリカの生の声が聞けるアフリカ市場調査サービス、月間6,000万PVのウェブサイトで宣伝広告できるバナー広告サービスをご用意しています。

アフリカビジネスにご興味のある方は、お気軽にお問合せください。

<参考文献>

*1 UNCTAD Stat

*2 The Maritime Executive

*3 Hellenic Shipping News Worldwide

*4 BBC

*5 United Nations Urban Population Prospects 2018

*6 National Geographic

今村 蓉子
今村 蓉子
アフリカはじめ世界に月間1万2千台の中古車を輸出する㈱ビィ・フォア―ドのデジタルマーケティング部・チームマネージャー。 大学在学時にケニアを訪れた際、そのエネルギーに魅了され、アフリカに必ず戻ってくると心に決める。貿易会社を退職後、青年海外協力隊としてタンザニアの田舎でコミュニティー開発に携わる。 ビィ・フォアードでは、アフリカ各国で提携している現地エージェントの人材育成やシステム改善、アフリカ内陸国への輸送を行うデリバリーサービスの開拓、ビィ・フォアードの広告塔として世界各地で代理販売を行うビィ・フォアードサポーターズ(会員20万人)の立ち上げ、オンライン集客などに従事する。

最新記事

<< PR >>spot_img